シトロエンのベルランゴでCarPlayを使用する時にいちいちケーブルを接続するのが煩わしい。そんな悩みを解決するCarPlayのワイアレスアダプターを購入したのでレビューする。
先に結論を述べておくと、ベルランゴと相性ピッタリだったのでおススメ
ベルランゴのナビ事情、CarPlay事情
商品のレビューを書く前にちょっとだけ私のシトロエンベルランゴのナビ回りの話をしておくと、私は納車時にオプションのナビを装着しなかった。ディーラーの営業マンにもCarPlayが使えるのでオプションのナビはあまりお勧めしませんと言われたのと、PSAの車のナビは色々使い勝手が悪いのを知っていたから。
結果としてCarPlay+ナビタイムで十分満足しているのだが、ベルランゴのCarPlayは有線接続限定となっている。今どきのちょっといい車だとCarPlayもワイアレスに対応しているが、ベルランゴはそうはいかない。いちいち乗り込む度にiPhoneをケーブルに接続する必要がありめんどくさい。。
そして、もう一つ問題がありベルランゴのナビのUSBは給電が少ないのか、CarPlayを利用しているとスマホがなかなか充電されない。
そんな問題を解決するのがCarPlayをワイヤレス化するレシーバーだ。
Carlinkit CPC200-U2W-PlusQB
CarPlayをワイヤレス化するレシーバーはAmazonやアリエクスプレスで大量に売られている。しかも見た目が同じような見た目でおそらく見た目だけではなく中身も同じ。
時々日本用にチューニングされていたり、日本語の説明書が同梱されていたりするがまあそんなに使うのが難しい製品でもないので同じ見た目の物なら値段優先で決めてもいいのかもしれない。
ただ、見た目が異なる製品だと実は車との相性が悪いレシーバーがあったりするので要注意。
パッケージ
私が購入したCarlinkit CPC200-U2W-PlusQBはカーボン調の外装のはずだが外箱は他の製品と共通のようで、製品と外箱の見た目が違う。
ただ、しっかりした箱で最近の中華製品は侮れない。
蓋を開けるとご対面。この辺りiPhoneみたいな演出。そんなたいそうなものではありませんが。。。
外観
外観はカーボン調になっている。なぜカーボン調の物を購入したかというと、純粋のなぜかこいつだけ安かったから。正直言うとカーボン調はそこまで好きではないので値段が安かったら通常モデルを買っていたと思う。
裏面はこんな感じ。うーん。技適が無い気がしますね。
ケーブルを刺す穴はなぜか奥まっていて、USB-Cタイプだがさせるケーブルが限定されそうな感じ。
実際にL字のUSB-Cケーブルは入らないので要注意。
付属品
付属のケーブルはめちゃくちゃ短いタイプ。車によってはコンソールボックスの中にCarPlayの接続用USBがあるので問題ないかもしれないが、ベルランゴの場合はこの短さは別途ケーブルを用意するなどの工夫が必要かも。
説明書は中国語と英語で記載されたものが同封されている。正直一度ペアリングしてやれば特に読み返すことは無いかな。
実際に車で使ってみて
自分のベルランゴで使ってみたが、ベルランゴとの相性はばっちり。車のエンジンをかけると30秒ほどでCarPlayの画面が表示されるようになる。もちろんiPhoneはポケットに入れたまま。
接続の仕組みとしては、初回のみBluetoothでレシーバーとiPhoneを接続し、2回目以降はエンジンをかけると自動的に接続されるようになる。
実際にはBluetoothで接続しているわけではなく、Wi-FiでレシーバーとiPhoneを接続させているようだ。
本体は軽いのでそのまま無造作にダッシュボードに置いておいても良いが、私の場合はL字のUSBタイプAケーブルを購入し、レシーバーをマジックテープでエアコンの下に貼り付けている。これならケーブルも目立たずにすっきり収まる。
しばらく使ってみて、やはりいちいち車に乗り込む毎にiPhoneをケーブルに挿す手間が省けるのは良い。iPhoneに充電が必要になった時も私は別途アクセサリーソケットから充電している。ベルランゴの車載ユニットのUSBに接続するよりもはるかに充電速度が速い。
反応速度とか
CarPlayをワイヤレスで接続したときに気になるのが音飛びや反応速度だと思う。音飛びについてはiPhone13との組み合わせだとほとんど気にならない。
実は以前iPhoneXでワイヤレスレシーバーを利用していたが、その時は音飛びは激しいし、フリーズするわで使い物にならなかった。ワイヤレスレシーバーを使うときはiPhoneもある程度スペックに余裕を持ったものにしないといけないのかも。
音声の遅延についてはナビを使っている分には道案内で曲がるタイミングをミスるような遅延は無い。基本的にCarPlayでは動画を見ることができないはずなので音声の遅延も気になることはあまりないと思う。
ただし、曲送りをしたとき2~3秒程遅延があるなと気づく場面がある。ちなみにこの音声遅延は設定である程度変えることができるが、あまり遅延が無い状態(バッファが無い状態)だと音飛びしてしまうのであまり遅延を短くするのはおすすめしない。
起動速度
車のエンジンをかけてからCarPlayの画面が出るまでの様子を動画で撮影してみた。
エンジンをかけてから接続まで全く触らずにCarPlayの画面が表示される。実はこれ、製品によってはレシーバーが認識しなかったり、ディスプレイのユニットがフリーズしたりしてこんなに素直に使えないことがある。
ベルランゴとCarlinkit CPC200-U2W-PlusQBの相性はかなり良いといえる。
まとめ
○良いところ
- ベルランゴとは相性が良く、特に問題なく使用できる
- ワイヤレスでCarPlayが使えるようになるためいちいちケーブルを接続する手間が省ける
- USBを接続してiPhoneとペアリングするだけなので設定簡単
×微妙なところ
- 車によっては相性問題が発生する可能性がある
- ワイヤレスがゆえに音声の遅延が発生する
- iPhoneのスペックによっては音飛びや映像の乱れが発生する可能性がある
有線接続のCarPlayを利用している人ならぜひおすすめしたいワイヤレス化するレシーバ。
ただ、前述の通り車によっては相性問題が発生するかもしれない。Amazonのレビューでも使えなかったと報告されているレビューもある。正直自分の車でつかえるかは一か八かの部分があるが、少なくともベルランゴユーザーにはお勧めできるワイヤレスレシーバではある。
ちなみに最近、もっと小さいタイプも出ているみたい。
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