上矢作風力発電所

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上矢作風力発電所は恵那市の尾根にある13基の風車。

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上矢作風力発電所

岐阜県恵那の細い山道を車で30分ほど登るとその風車は現れる。

登っている最中は高い木に囲まれているので1基ずつしか見えないが、大船牧場周辺に着くと一気に開け複数の風車を一望できる。

風車はENERCON社製のアップウィンドウ型風車E-48とE-40が使われている。卵型のかわいい風車だが、複数あるので景色は壮観。

風車自体はナセルは小さく羽は小さめ。個人的には卵型よりも箱型のナセルが好きかなぁ。

ただ、ここは山頂付近で景色、見晴らしもかなり良い。

風車は2007年に運用を開始し、すでに12年経過しているが、ナセルには汚れが少ない。さすが山の上の風車だからか。

風車の傍には展望台があり、風車含めての観光として整備されている。

ただ、風車に行きつくまでの道は結構狭く、離合は困難。落石も多いので雨が降った後などは注意して向かうことをお勧めする。

現にここの道はよく通行止めになっている。こんなところに大きなトレーラーで風車を運び込ぶのは大変な苦労だったと伺える。

E-48とE-40は同じような風車だが、こうして比べてみるとな根の形が若干違うことがわかる。

この日はあいにくの天気だったが、雲よりも高かったので風車周辺はあまり雲がかかっていなかった。雲海のようにモクモク発生する雲をバックにそびえ立つ風車は幻想的。

ここは晴れでも雲でも楽しめる。

風車は大船牧場に設置されているが、私は大船牧場に動物がいたのを見たことがない。草木があまり高くなっていないのである程度整備はされているのかな。

案内板は1号機の足元に設置されている。発電量については残念ながら故障していた。

また三号機の足元には予備の羽が野ざらし保管されている。普段こんな近くで羽を見ることがないので珍しい光景。

私が初めてこの風車を訪れた数年前から同じように保管されているが、この羽はまだ使えるのだろうか・・・

ちなみに、ここの風車の運用はくろしお風力発電株式会社。羽に設置されている看板には日立パワーソリューションズとあった。

はてなんでだろうと調べてみると、もともとここの風車は地域住民組織と日立エンジニアリング・アンド・サービスが共同出資した中日本風力発電株式会社が運営していたが、いつの間にか運営会社が変わっている。おそらく発電量が足らず赤字垂れ流しだったために運営会社が変わったのだろうと推測される。

現在の運用はくろしお風力発電株式会社。くろしお風力発電株式会社は日立サステナブルエナジー株式会社の連結子会社で日立サステナブルエナジー株式会社は株式会社日立パワーソリューションズが大株主として出資しているのでここの風車は株式会社日立パワーソリューションズも管理しているのだろうと推測。

風車は発電量を自然に任せてしまうので、安定的な運用が難しく大手のバックアップがないと厳しいのかな。

風車に向かう山道に入る少し手前におしゃれな古民家カフェがあった。休日しかオープンしていないようだが、マスターも気さくな方でこちらもおすすめ。風車見学帰りに寄ってみるのも良いかもしれない。

場所

〒509-7521 岐阜県恵那市上矢作町

風車情報

名前上矢作風力発電所
運用者くろしお風力発電株式会社
風車数13基
メーカー・機種ENERCON社 E-48とE-40
タワーの高さ65m
ローター経48m(E-48), 44m(E-40)
案内有り
駐車場有り
公式サイトあり(上矢作風力発電所
周辺観光古民家カフェ、新田の桜、等
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この記事を書いた人

どうもZuxikkuです。
日本語だとズィックだとかジックって呼ばれています。
外国の方だとズクシーとか。ガジェットとか新しいもの大好き。

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