キーボードとマウスはパソコンを使う上で人間とパソコンを繋ぐ主要のインターフェースの1つであり、実際に触れ作業性を大きく左右される物なのでこだわっている人も多いと思う。
かく言う私も仕事で使用しているマウスはちょっとしたこだわりを持っていた。そんなマウスが故障したので使っていた舞マウスの後継機であるLogicool MX Anywhere 2sを購入したのでレビューしたいと思う。
Logicool MX Anywhere 2s
Logicool Mx Anywhere 2sはLogicoolのハイエンドマウスMXシリーズの中のコンパクトモデルだ。Logicoolは2019年3月現在24種類のマウスを販売しており、その中で上から4番目の値段のマウスだ。マウス全体だと上から4番目だが、コンパクトマウスという絞りを入れるとLogicoolの中で一番高いモデルとなる。
Logicool MX Anywhere 2sの直系先祖はAnywhere Mouse M905で当時からほとんどデザインは変わっていない。私もM905を使用していたが、ボタンのチャタリングのため修理に出したら後継のM905tと交換された。M905の前身はVX Nano Cordless Laser Mouse for NotebooksというマウスでM905とはボタンの配置が少し異なるが、コンパクトサイズでホイールが高速スクロールに対応しているという共通点がある。
ちょっとだけおしゃれな化粧箱に入った事務的なデザインのマウス
化粧箱は本体艶消しを意識したようなさらさらとした質感の化粧箱。この化粧箱少し凝っていて扉を開けると本体が見えるようになっている。しかもこの扉磁石まで仕込んであり、閉じると吸い付くように閉まる。アップル製品までとは言わないが、ひと昔のLogicoolの化粧箱よりもこだわって作られているのが分かる。
本体は艶消しで結構事務的なデザイン。職場で使っても悪目立ちはしないと思う。色は「グラファイト コントラスト」「ミッドナイト ティール」「グレイ」から選ぶことができる。始めは「ミッドナイト ティール」にしようかと考えていたが、職場では少しおしゃれすぎるかなと思って「グラファイト コントラスト」を選んだ。
同梱物はマウスと説明書とレシーバ。前のモデルでは単三電池だったが、このモデルではMicroUSBでの充電式に変更されているため、USBケーブルが付属している。
M905tは公称4ヵ月の電池持ちだったが、実際エネループを使用すると満充電時でもバッテリーは40日の表示だった。実際に使っていると1ヵ月足らずで電池切れ。電池交換が結構手間に感じていたのでMicroUSBに変更されたのはうれしい変化点。
レシーバーは今までと通りUSB-Aのレシーバーだが若干コンパクトになっている。ただ、小さくなっているので抜き差しはし辛い。
本体サイズはM905tと大きく変化なし。
大きさやボタン配置はM905tとほぼ変わらない。高さも同じなようだ。
ただ本体外装についてはメッキの使用部分が少なくなっている。この辺りは好みが分かれるとは思うが、パッと見Logicool MX Anywhere 2sの方が安っぽく見える。
裏面のソールは同じものが使われているよう。M905tはボタンの修理を直すために上部のソールを社外の物に交換している。
裏面で大きく異なるのはペアリングの切り替えボタンと電源スイッチだ。Logicool MX Anywhere 2sはレシーバーでの通信のほかに2台のPCとBluetoothで接続できる。
マルチペアリング対応で裏面ぼボタンで切り替えることができる。ここはいちいちマウスを持ち上げてボタンを押さなければいけないので若干めんどくさい。
また電源ボタンのスムーズさはM905tの利点の一つだと思うが、Logicool MX Anywhere 2sではすごく小さなものに変更されており、さっと電源のON OFFを切り替えることができない。かなり良い機構だったのになぜ変えてしまったのだろうか。
機能は向上。質感は低下?
実際にマウスを手に取って触ってみるとM905tよりもマウスのクリック感じが安っぽい印象を受ける。なかなか文字で表現するのが難しいが、中がスカスカで軽いクリック音がする。
また、ホイールのスクロール音も大きく軽くなってしまっている。ちなみにこのマウスはホイールを押し込むことで慣性を使った高速スクロールをすることができる。高速スクロールの回転具合はまだ新しい事もあってかLogicool MX Anywhere 2sの方が軽快だ。
Logicool MX Anywhere 2sではドライバソフトを使用してLogicool Flowという複数のパソコンでマウスカーソルを行き来することができる。似たような仕組みにMicrosoft Garage Mouse without Bordersがあるが、これはLAN経由でマウスの動きのやりとりをしている。比べてLogicool Flowでは実際にペアリングで直接接続している物をドライバを介して通信先を切り替えているようだ。
これの利点はマウスカーソルの遅延が無くなるということ。Microsoft Garage Mouse without Bordersでは無線LANの調子が悪いと上手く動作しないことがあったが、Logicool Flowではそれが無い。制約上同一LANに接続されていることが条件だが、もし繋がっていない場合でもマウス底面のボタンを押してペアリング先を変えてやれば良い。
まとめ
LogicoolのハイエンドマウスLogicool MX Anywhere 2sのレビューでした。正直質感は低下しているかな。。ただ、バッテリー内臓だったり、複数の端末とペアリングできる等機能向上をちゃんとしている。
コンパクトでハイエンドなマウスと求めているなら候補の一つになるだろう。他のLogicool製品と同じレシーバでつなぐことができるのもメリット。マウス選びに迷っている人はぜひチェックしてみてはどうだろう。
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